パラボリックはトレンド系のテクニカル指標です。 パラボリックとは「放物線」の事で、株価の上や下に放物線を引いて、株価とクロスするたびに売買を行います。その放物線の事をSAR(Stop And Reverse point)と呼び、EP(Extreme Point)とAF(Acceleration Factor)から計算によって求めます。 ●SARの計算方法 １）現在の株価が上昇トレンドか下落トレンドか判断する。 ２）上昇トレンドなら最近の最安値、下落トレンドなら最近の最高値をSARの初期値とする。 ３）上昇トレンドなら最近の最高値、下落トレンドなら最近の最安値をEPとする。 ４）通常0.02をAFの初期値とする。 ５）上昇トレンドなら(今日、週、月)の高値がこれまでのEPより高ければEPを更新し、AFに0.02を加算する。下落トレンドなら(今日、週、月)の安値がこれまでのEPより安ければEPを更新し、AFに0.02を加算する。 ６）SARを以下の式で求める。 (今日、週、月)のSAR＝(EP−(前日、週、月)のSAR)×AF＋前日のSAR ●パラボリックの見方 パラボリックはSARを株価がクロスするたびに売買を繰り返します。 株価が上昇、下落トレンドの時はSARと株価がクロスする回数は少ないため、これを目安に売買を行うことは有効な手段です。しかし、持ち合い相場だと頻繁にSARと株価がクロスするため、小さい損を重ねる事になります。したがって、パラボリックを使用するときは、株価のトレンドが明確な時に限定するのがいいでしょう。 次のページ
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